チャイントンはミャンマーのシャン州の都市です。タイ国境のタチレクから160キロ、そのまま国道を進めば中国の国境にあるモンラーに行きます。
チャイントンの歴史は長く13世紀にタイのチェンライを拠点としたランナー王国マンラーイ王が征服しています。マンラーイ王は自分の王子と僧侶を結婚させ、それからチャイントンはビルマや中国の朝貢国としてマンラーイ王の直系が世襲し統治しました。
19世紀にビルマがイギリス領になった後も王による自治が認められましたが、日本軍のビルマ占領後にチャイントンはタイに割譲されます。戦後にシャン州の他の都市とともにビルマ連邦に加入しますが、チャイントンの最後の王は軍事政権に捕らえられ、1991年にはノントゥン湖畔の宮殿も破壊されました。ここにはミャンマー国軍の司令部があるそうですが、気付きませんでした。
タイのアユタヤ朝の時代に山田長政残党がここに逃れて住み着いたという伝説もあるそうです。