1044年にビルマ族のアルニッダ王が下ビルマを平定しパガン朝を興します。1165年にスリランカの侵略を受けますが、その後、使節をスリランカに派遣し、多数のスリランカ僧がミャンマーを訪れます。この頃の碑文には古モン語、パーリ語、サンスクリット語が使われていましたが、やがてビルマ語に統一され、ビルマ圏の文化が確立しました。仏教は既に大乗系、密教系、南伝系の他、ヒンドゥー教もありましたが、王の権力を正当化するためにはこれら寺院などに宗教施設を寄進し、徳を積むことが重要でした。パガンに現存する2,300余りの廃墟の仏塔は、そのほとんどがパガン朝後半の1世紀に集中して建てられています。1299年にシャン族(現タイ人)の血筋を持つクラワチュワー王が殺害されパガン朝は途絶えます。