タイの南部は2世紀から14世紀までヒンドゥー教のランカスタ王国があり、13世紀にランカスタ王国がインドネシアのスマトラ島へ遷都したためにパッタニーにマレー人のイスラム王国であるパタニ王国が誕生しました。パタニ王国はタイのアユタヤー王朝などに朝貢しながら、16、17世紀の大航海時代にはポルトガル、オランダ、イギリスが商館を構え、日本からも朱印船が渡来し日本人街もあったそうですが、やがてシャム軍に侵略され、1882年にタイに併合されます。1909年にイギリスとの協定でタイのパッタニー州となりますが、第2次世界大戦から戦後にかけてタイ政府の愛国主義政策(ラッタニヨム)などによりイスラム教徒の不審を買うこととなり、今でも分離独立運動が止む気配はありません。
パッタニーは今でもマレー人が多く、80%の住民がイスラム教徒です。ハートヤイからはバスが出ていて日帰りが出来ます。