意外と知られておりませんが、第二次世界大戦に於いてタイ王国は日本と共に枢軸国に加盟しています。他のASEAN各国もこの大戦に於いて一時的ではあってもヨーロッパの植民地支配から脱しますが、日本の支配は衆知のように劣悪でその犠牲者も多数に上るため、未だに当時の日本軍の支配に対して恨みを抱いている国が多いのが実情です。それはともかくタイ王国は唯一アジアで自らが日本と協力関係を構築できた独立国家であり、同時に戦後は巧みな外交により敗戦国の扱いを免れた国でもあります。大日本帝国が満州国を建国した際にこれを真っ先に承認したのもタイ王国でした。余談ですが、タイの大学生と第二次世界大戦のことを話す機会があったのですが、その戦争そのものを知らない学生がおりました。タイ国内で激しい戦闘は無かったために重要ではないのかも知れません。現在でも日本の東南アジアへの投資はタイを中心に行われています。